60歳まで働く時代の終焉？ 40歳でリタイアは実現可能なのか
「60歳まで働き続けるのが当たり前」という常識が、いま世界中で見直されつつあります。特にインドでは、FIRE（Financial Independence, Retire Early：経済的自立と早期リタイア）という新しいライフスタイルが急速に注目を集めています。
本記事では、インドの実例や専門家の意見をもとに、「40歳で引退は本当に可能なのか？」というテーマを深掘り。従来の働き方にとらわれず、**「自分の人生をどう生きたいか」**に焦点を当てた、これからの時代にふさわしい生き方のヒントが詰まっています。
以下は、記事「Forget 9-to-5 till 60: Can you really retire at 40?」の日本語による要点まとめです
✅ FIREとは？
FIRE（Financial Independence, Retire Early）とは、「経済的自立と早期リタイア」を目指すムーブメント。
目的は「たくさん稼ぐこと」ではなく、「自分の人生を自分でコントロールすること」。
「ゴールはお金ではなく、自分の望む生き方だ」— Chris Brogan
✅ なぜ今FIREが注目されているのか？
- AIの発展による職業の不安定化
- 燃え尽き症候群の蔓延
- 柔軟な働き方や人生の選択を求める人が増加
「AIが仕事を奪い、燃え尽きる人が増える中で、FIREはもはや”贅沢”ではなく”必要”だ」— Jitendra Kumar, CFA
✅ FIREの基本計算式
- 年間支出 × 25 = FIRE達成に必要な資産
- 例：月10万円支出 → 年120万円 → 120万円 × 25 = 約3,000万円
✅ インドでの実例
- サイダールとその妻（ハイデラバード）
- 総資産：4.5億ルピー（約8,100万円）
- 年間支出：15万ルピー
- 41歳でセミリタイア
- モヒト（バンガロール）
- 収入の45%を貯蓄・投資
- 39歳で3.1億ルピーの資産を築き、プロジェクトを自由に選ぶ生活へ
✅ FIRE後の人生
- 単なる「早期リタイア」ではなく「新しい生き方の再設計」
- 元CFOがオーガニック農場を経営、元弁護士が金融コーチに転身など、人生の“第2章”を楽しむ人も多数
✅ 結論：FIREが意味する「本当の豊かさ」
「FIREはお金持ちになることじゃない。
時間・自由・目的のある人生を手に入れること。
自分の”自由数値（freedom number）”を見つけよう。それが本当の富だ」— Kumar
✨補足：FIREはインドでも現実に
- 現地の給与水準や物価を踏まえても、堅実な計画と実行力で実現可能
- 子育て・教育・医療などの要素を加味しながら、自分なりのFIREモデルを構築することが重要
