
45歳で100万ドル貯めたら、リタイアは可能か?― FIRE・老後資金の現実ラインを冷静に検証する
結論サマリー
- 可能かどうかは「生活費・運用・寿命」の3点次第
- 質素な生活+低コスト地域なら現実的
- ただし「100万ドル=一生安泰」ではない
- 早期リタイアほど運用・支出管理の精度が重要
① 45歳で100万ドル:早期リタイア(FIRE)モデル
年間いくら使える?
- 一般的な目安は 4%ルール
- 100万ドル × 4% = 年間4万ドル(約600万円)
👉 45歳でリタイアすると
- 社会保障(米国:62〜67歳開始)まで 約20年以上を4万ドルで生活
- 贅沢はできないが、生活費が安い地域なら可能
成功の条件①:低コスト地域で暮らす
- 米国では中西部・南東部(南フロリダ除く)が有力
- カンザス、アイオワ、イリノイ郊外などでは
👉 年間4万ドル以下で生活可能な地域も存在
成功の条件②:資産は「使いながら育てる」
- 仮に 年7%運用できれば:
- 100万ドル → 20年後に約400万ドル
- その場合、4%ルールだと 年15万ドル使える計算
※ ただしこれは理論値
※ 市場変動リスクあり
注意点(45歳FIREの落とし穴)
- 医療費(保険)が高い
- インフレリスクが長期間続く
- 市場暴落初期に資金を引き出す
→ シーケンスリスク
👉 **「完全リタイア」より「ゆるく稼ぐFIRE」**が現実的
② 65歳で100万ドル+社会保障:王道リタイアモデル
想定条件
- 退職時:65歳
- 資産:401(k) or IRAに 100万ドル
- 社会保障:月2,500ドル(年3万ドル)
資産運用別・月収シミュレーション
1️⃣ 現金(ほぼ運用なし)
- 100万ドル ÷ 30年 = 年約3.3万ドル
- 月:約2,800ドル
- 社会保障と合計 → 月約5,200ドル
✔ 安定
❌ インフレで目減り
❌ 96歳以降は資産枯渇
2️⃣ 債券(利回り4.3%想定)
- 年約4.3万ドル(利息)
- 月約3,500ドル
- 合計 → 月約6,000ドル
✔ 長寿リスクに強い
✔ 元本を維持しやすい
❌ 税金はやや不利
3️⃣ 株式(平均10%想定)
- 理論上:年10万ドル
- 月約8,300ドル
- 合計 → 月1万ドル超
❌ 実際は変動が激しい
❌ 下落局面で引き出すと致命的
👉 退職期には不向き
4️⃣ 年金(SPIA:即時年金)
- 65歳で購入すると
👉 年7.5万ドル(終身) - 社会保障込み → 月約8,750ドル
✔ 長寿リスク完全回避
❌ 元本の自由を失う
支出面がすべてを決める
「老後は安くなる」は幻想
- 子育て・教育費は消える
- しかし…
- 医療費
- 旅行・趣味
- 予期せぬ支出
- 税金
👉 専門家の言葉
「退職後は“毎日が土曜日”。雑費は想像以上に増える」
退職前に必ず見直すべき項目
- 住居費
- ライフスタイル
- 医療・介護
- 食費・生活必需品
- 税金
- 想定外コスト用バッファ
最終結論(Bottom Line)
- 100万ドルは「十分条件」ではなく「スタートライン」
- 45歳リタイア:
- 可能だが、生活水準と運用がカギ
- 65歳リタイア:
- 社会保障込みなら、多くの人にとって現実的
- 共通点:
- 「いくら持っているか」より
「どう使い、どう守るか」
- 「いくら持っているか」より
👉 退職は数字の問題であると同時に
👉 ライフデザインの問題
