
早期リタイアを実現する「F.I.R.E.ムーブメント」を実施している割合は? ― 50歳前に辞める人は2%、でも実践者は増加中(2025年)
アメリカでは50歳未満でリタイアする人はわずか 2%。
しかし、近年は F.I.R.E.(Financial Independence, Retire Early)ムーブメント により、
早期リタイアを目指す人々が増えています。
本記事では、FOX26 Houston が紹介した実践者の例をもとに、
F.I.R.E. の考え方と具体的な方法をまとめます。
1. F.I.R.E.ムーブメントとは?
● Financial Independence, Retire Early の略
「経済的自立を達成し、早期に仕事から解放される」ことを目指す生活様式。
● 大前提
支出を下げ、収入を高貯蓄・投資に回す
→ 投資資産からの収入で生活できる状態を作る。
● 標準的なFIRE目標
- 収入の 50〜70% を貯蓄・投資に回す
- 大きな支出(住宅・車・交通)を徹底的に抑える
- 長期的視野でのコスト管理(10年単位)
2. 42歳でリタイアした Scott Schmidt のケース
■ リタイア前のプロフィール
- 30歳でFIRE開始
- 職業:土木エンジニア
- 42歳で完全早期リタイア
■ 彼が実践したこと
- 年収の50〜70%を貯蓄・投資
- 手頃な住宅を購入し、部屋を貸して住宅費を抑える
- 仕事や買い物に近い住居を選び、移動コストを削減
- 車は安価なものを現金一括で購入
- できる限り歩く・自転車を使う
- 無駄遣いせず、生活の質は維持
「ずっと働き続ける人生はイヤだった。お金を全部使い切る生活サイクルから抜け出したかった」
3. FIREの象徴的存在:Mr. Money Mustache(Peter Adeney)
■ 30歳でリタイアした伝説的ブログ主
- 自転車中心の生活
- DIYで生活費を徹底的に最適化
- 住宅・交通費など「大きな節約ポイント」を強調
- 「10年単位のコスト思考」を提唱
■ 例:外食1回の本当の“10年後コスト”
「毎月の支出1,000ドルは、10年で17万2,000ドルに相当する」
少額でも長期で見ると巨大な違いになる、というFIREの基本的考え方を示している。
4. いくらあれば早期リタイアできる? ― 4%ルール
FIREで広く採用される計算式:
■ 4% Rule(年間支出=資産の4%)
例:
- 年間支出 4万ドル → 資産100万ドル
- 年間支出 8万ドル → 資産200万ドル
投資ポートフォリオから毎年4%を取り崩しても、
資産は長期間維持できるとされる。
5. FIREがもたらす一番の“リターン”
Schmidt 氏は、
「友人や家族と過ごす時間が増えた。それが最大のメリット」
と語る。
FIREは単なる節約術ではなく、
“人生の時間を取り戻すための選択” として支持されている。
6. FIREを学びたい人向けのおすすめ書籍
記事内で紹介された代表的なFIRE関連書籍:
- 『Your Money or Your Life』(Vicky Robbin & Joe Dominguez)
- 『The Psychology of Money』(Morgan Housel)
- 『The Art of Spending Money』(Morgan Housel)
■ まとめ:FIREは「極端」ではなく“設計された生き方”へ
- 2%しか早期退職できないアメリカで、FIREは現実的な選択肢として拡大中
- 成功者は支出の最適化・貯蓄率の最大化・10年思考を徹底
- 4%ルールで必要資産が可視化
- お金よりも“自由時間”を重視する価値観が広がっている
FIREは単に「節約して早く辞める」運動ではなく、
人生を自分の意思でデザインするためのフレームワークとして注目されています。
